2025年1月1日
社会福祉法人 大三島育徳会
社会福祉法人 三交会
理事長 田中雅英
年頭の辞
あけましておめでとうございます
新春を迎え、皆さまのご健勝を心よりお喜び申し上げます。2025年の幕開けにあたり、ごあいさつ申し上げます。
2024年を振り返ると
昨年はまさに「政変の年」と言われるにふさわしい一年でした。英国とフランスでは左派政権が誕生しました。アメリカではトランプ大統領が再び政権を握り、上下両院ともに共和党が多数を占める状況となりました。韓国では政治的混乱が続きました。
日本では衆議院議員総選挙で自民党が大敗を喫し、2025年7月の参議院選挙で過半数を維持できるかが焦点となっています。半年余りの間に国民からの信頼を回復することが求められています。
加えて、昨年は物価と賃金の急騰が顕著でした。介護報酬の改定は、職員の処遇改善0.98%、報酬改定0.61%、物価高騰等支援0.45%、合計でプラス2.04%となりましたが、全産業の職種別平均賃金との差は依然として大きいです。月額で69,000円の格差が生じています。この格差を埋めるためのさらなる財政支援が不可欠です。私が副会長を勤めている全国老人福祉施設協議会と会員の力を結集して財源の確保を国に働きかけて行く必要があります。
2025年の抱負
2025年は、団塊の世代がすべて75歳以上となる年です。超高齢社会が本格化する重要な節目となります。介護・福祉分野は、物価高騰や人手不足という厳しい経営環境の中、大きな転換期を迎えています。この状況を乗り越えるためには、明確な目標とモデルが求められます。
本年6月、私が会長を務める東京都高齢者福祉施設協議会では、「アクティブ福祉in東京25」を開催します。会場は東京ビッグサイトとその周辺施設です。大会のテーマは、「介護・福祉の大変革2025~活力ある超高齢社会のために~」です。重点項目として以下の4点を掲げています。
1 ICTとロボット技術の活用
2 働きやすい職場づくり
3 多様な人材の活躍
4 SDGs(持続可能な社会の実現)の視点からの経営
この大会は、単なる研究発表の場ではありません。専門家や現場の職員が一堂に会し、具体的な解決策を議論し見出す場として位置づけられています。また、「全国老人福祉施設協議会 関東ブロック老人福祉施設研究総会」と同時開催となり、他県の研究成果も共有できる貴重な機会です。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。ぜひ、ネットワークを通じて広くお声がけください。
最後に
「チャレンジしないと始まらない」という言葉があります。20世紀を代表する物理学者アインシュタインは、「失敗や挫折を経験したことがない人は、新しい挑戦をしたことがない人だ」と述べています。また、「困難の中に機会がある」という名言を残しています。
社会、経済、政治の情勢が激変する中で、大三島育徳会と三交会は、「チャレンジしないと始まらない」をモットーに、利用者、職員、そして地域社会にとってより良い未来を築くよう全力を尽くしてまいります。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。